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私の技術者人生(16) [技術者人生]

 2011年の年が明けて、転職という大きな節目だなぁと思っていたのもつかの間、2月の半ばに突如「あなたの受け入れができなくなった」という連絡が転職予定企業から入ったのです。あまり突然のことでいったい何が起きたんだ!というのが正直な思いでした。どういうこと?! 結局は、先方企業の前年業績が非常に悪くなったので新しい採用を中止した、ということでした。確かに、まだ、契約書は交わしていなかったので法的な問題はありません。しかし、報酬や勤務体系の条件は文書で確認しており、お互いに了解していたのでこんな形で一方的に解消されるとは思っていなかったです。

 それからしばらくは非常に不安な日々でした。まずは先方企業の担当者と連絡を取り、予定通りの採用ができないか?ということを交渉するとともに、新たに別の就職先を探す活動を始めました。当時、もう1社オファーのあった会社はすでに断っていたのですが、あらためて再交渉できないかということを打診しました。併せて、転職コーディネータの方に連絡して、他に候補がないか調べてもらいました。この時はまさに藁にもすがる思いでした。
 まず、転職予定だった企業とは全く交渉の余地はなく、紹介窓口だったエージェントもサジを投げる始末でした。
 再交渉の可能性を打診した企業は、一応、話を聞いてくれましたが、一度断っていることもあり、不信感を持たれているのは明白でした。
 そこで、転職コーディネータに期待せざるを得なかったのですが、あまりに急な話でしたし、上述の再交渉を打診していた企業は、もともと、このコーディネータからの紹介だったので、自分勝手なお願いをしているという引け目もありました。しかし、そこはプロ。すぐに、新たな企業を紹介してくれました。しかも、先の企業と比べて遜色ない同業界の企業でした。つまり、仕事内容はあまり変わらないということです。
 さらに、フルタイムの勤務だけでなく、非常勤も可能ということでした。これは、私としては非常にありがたい条件でした。というのは、ゆくゆくは技術士としての独立ということも考えていたからです。つまり、転職を機に、技術士としての個人事業も始めることができるわけです。もちろん、フルタイム勤務よりは給料が少なくなるでしょうが、サラリーマンと個人事業主を兼業できるということはリスク分散という意味で非常に魅力的でした。
 突然の契約解消の連絡を受けてからほぼ1カ月後、新たな契約先が決まりました。約2週間/月の非常勤勤務という条件で、報酬面では日割り計算すれば他の転職候補社とほぼ同等でした。もちろん当時の実収入よりは数10%のアップでした。

 こうして、2011年3月末で28年間務めた企業を退職しました。4月いっぱいは個人事業主として技術士事務所の立ち上げ手続きとリフレッシュに充てて5月から心機一転新しい業務を始めました。

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