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趣味で振り返る人生(2)読書①ミステリ [趣味人生]

 小学校の頃に興味を持って今も続いてる趣味というと読書がある。ただ、読むジャンルはかなり偏っていてメインはミステリ小説。当時は推理小説、あるいは探偵小説と言われていた分野である。もともと家にいるより室外を走り回るほうが好きなタイプだったので「本が好き!」というわけではなかった。ぼんやりした記憶だが、小2の頃に家にあった子供向けの世界名作文学全集を父親が読み聞かせをしてくれたのがきっかけになったように思う。全集なので数十冊あったのだが、その中に「シャーロック・ホームズの冒険」があり、父親が「これは面白いよ」と言っていたのを覚えていて、小3か小4になってから自分で読んでみてホームズの虜になった。ちなみに、父親が読み聞かせてくれたのはギリシャ神話やオデュッセイアで、これは、後々、世界史や古代史に興味を持つきっかけになったと思う。
 全集に収められていたホームズ譚は数編あったと思うが、すぐに読み終えて別の話が読みたくなった。当時、普通の文庫本を読むような年齢ではなく子供向けの単行本を片っ端から買ってもらった。オリジナルのホームズ譚は4つの長編と5つの短編集があるのだが、その頃はそんなことも知らずに読んでないタイトルを探して買い足していった記憶がある。たぶん、20~30冊はあったと思う。偕成社だったかな? ポプラ社だったかな?
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 ホームズをきっかけとして、怪盗ルパンのM.ルブランや明智小五郎の江古川乱歩も読むようになった。
 中学生になって普通の文庫本を読むようになり、最初にはまったのがE.クイーンの「国名シリーズ」だった。謎解きの前に「読者への挑戦状」というページがあり、「すべての証拠は提示してありますが、あなたは犯人が分かりますか?」と問いかけてくるのがなんとも楽しかった。クイーンに続いて、V.ダインやJ.D.カー、A.クリスティなどをよく読んだが、決して読書少年というわけではなかったので一部の作者を除いて、読んでない作品のほうが多い。
 また、翻訳ものが好きで国内ものはほとんど読んでいない。当時で言うと横溝正史、現在だと東野圭吾、京極夏彦、綾辻行人などは嫌いというわけではなく、むしろ、好きな内容だがほとんど読んでいないという偏ったミステリファンである。(老後に楽しみを取ってる?)
 推理小説を扱った雑誌としては当時から早川の「ミステリマガジン」があったが、それほど熱心に読んだ記憶はない。たぶん、短編にあまり興味がなかったので、文庫の長編のほうが良かったのだと思う。だが、もう少しあと(大学生ぐらい)になってから、「EQMM(エラリークイーンズミステリーマガジン)」の日本語版として「EQ」という雑誌が光文社から発行され、これは毎号購読した記憶がある。あとで知ったことだが、「ミステリマガジン」の前身として日本語版「EQMM」はすでに存在しており、「EQ」は翻訳の版権契約が早川から光文社に移ったことで生まれたらしい。この「EQ」も短編が中心であったが、強烈な印象が残っているのがローレンス・ブロックの悪徳弁護士エイレングラフである。L.ブロックはマット・スタガーや泥棒バーニィが有名なキャラクターで、エイレングラフはマイナーな存在だがその特異なキャラクターで忘れられなくなった。
 1988年から「このミステリーがすごい!」(通称このミス)という雑誌が毎年発行されるようになった。今、本棚を探してみると、1992年版まではすぐに見つかった。おそらく1988年版は購入していないが、1989年版の海外1位「羊たちの沈黙」、3位「古い骨」は印象に残っているので1989年版から購入していたように思う。以降は毎年ランキングに入った作品から数冊選んで読むようになった。大学生、社会人になってからも特に読書時間が増えたわけではないが、通勤・通学の電車内は新聞や漫画ではなく、いわゆる読書をすることが多かったので、文庫や新書を常に持ち歩いていた。ただし、社会人になってからは自己啓発本や仕事関係の専門書が多くなったし、趣味の雑誌もいくつかあったので小説の読書量は少なくなっていったように思う。

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