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趣味で振り返る人生(3)読書②SF [趣味人生]

 前回、小説の好みはミステリーに偏っているという話をしたが、SF小説にも特に気に入っているものがいくつかある。SFを読むようになったのは中学時代の友人の影響が大きかった。この友人はSF大好き人間で読書量も私よりずいぶん多かった。彼の勧めがあって、E.E,スミスのレンズマンシリーズや、当時、流行っていた小松左京などもいくつか読んだがハマるということはなかったように記憶している。それが、何がきっかけかは覚えていないが、E.R.バローズの「火星のプリンセス」を読んでハマってしまった。
火星のプリンセス.jpg
 特に、凝った内容ではなく、よくあるヒーローの冒険小説という感じだったが、とにかくスピーディーな展開と主人公の圧倒的強さの爽快感が気に入って、火星シリーズ、金星シリーズなど15冊ほどを次々に読んだ。ただ、ストーリーはどれも単純なので、最後のほうはやや飽きた感じもあった。また、E.R.バローズはターザンシリーズやペルシダーシリーズも有名だが、そちらはほとんど読んだ記憶がない。「火星のプリンセス」は2012年にディズニーが鳴り物入りで映画化したので、若い頃にワクワクしながら読んだことを思い出しながら大いに楽しめた。ただし、映画としてはハズレ作だったらしい。
 他の作品では、ありきたりだがI.アシモフのファウンデーションシリーズが印象的だった。
銀河帝国の興亡.jpg
 当時は創元推理文庫版の「銀河帝国の興亡」3部作だけだったが、10数年後に続編が出てきたのに驚いた。ミステリーとは違った壮大なスケールでのストーリー展開にSFの魅力を感じた作品だった。
 その後、もっとも好きになったのがJ.P.ホーガンだ。
星を継ぐもの.jpg
 ハードSFと言われるジャンルの作家で、「星を継ぐもの」から始まる巨人たちの星シリーズは人類や地球の起源にまつわる謎解きが盛り込まれ、ミステリー好きの私の趣味に合ったといえる。荒唐無稽な夢物語的なストーリー展開ではなく、(疑似)科学的、論理的な説明が尽くされる展開が私には「新しいSF小説!」という感じだった。巨人シリーズ以外の作品も翻訳されたものはほとんど読んだと思う。ただ、2010年に69歳で亡くなられて、書きかけのクロニア人三部作の第3巻が未完成になったのが残念である。


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