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私の技術者人生(4) [技術者人生]

私がいた学科の卒業研究は、個人で取り組むテーマというのはほとんどなく、先輩の大学院生の研究を手伝うパターンが多かったです。私もその例にもれず、当時の修士2年の先輩のテーマに一緒に取り組むことになりました。要は、実験補助のような位置づけです。これが普通だったのかどうかはわかりませんが、膨大な実験計画があり、先輩は夜遅くまで実験してました。毎日、毎日、朝から晩まで実験してデータ収集する状態でした。

こうして1、2か月が過ぎ、夏休みが近づいたころに指導教官が言った一言がその後の進路に大きな影響を与えました。
「大学院の試験を受けるのなら夏休みをやるが、就職するんなら8月も実験をしてくれ!」
ちょっと表現は違ったかもしれないけれど、「大学院を受けないのなら夏休みはない」ということでした。当時、私は就職のほうがメインで大学院への進学はあまり考えなかったのですが、このひと言で一気に進学に傾きました。今思えばかなり安易な選択でしたが、深い考えはなかったように思います。

もう一つこの時に大きな転機となったのは、大学院へ進んだ時にどの研究室を選択するか?ということでした。普通は卒業研究をした研究室にそのまま残るのですが、私の卒業研究はちょうど終了するタイミングだったので残ったとしても別のテーマに移らなければならないということでした。そこで、どうするのがいいだろうと指導教官に相談したところ、「〇〇研究室の××先生のところがいいだろう」というアドバイスをいただきました。なぜそこがいいのか?説明を聞いたと思いますがはっきり覚えていません。でも、あまり迷いもせずにすんなりと受け入れたように思います。ちなみに、進められたのは流体系の研究室で羽根車性能のコンピュータ・シミュレーションをしている先生でした。

こうしてひと月の夏休みを得て、9月の大学院試験を受け、なんとか合格することができました。ただ、筆記試験後の面接試験で試験官から言われた言葉は今でもよく覚えています。
「△△君は流体系の〇〇研究室を希望してるけど、流体力学の成績はあまりよくないねぇ」

その後、半年間は先輩の実験を手伝い、卒論を仕上げて、無事に卒業することができました。

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