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私の技術者人生(7) [技術者人生]

 研究所での基礎研究ということで大学の研究に近い仕事をしていたわけですが、やはり、企業での研究ですから大学との違いはいろいろと出てきました。
 一番はお金、研究費の問題です。私が研究していたファンはエアコンで多く使われていましたので、エアコンを製造している部署からの委託研究だったのです。したがって、一定期間ごとに報告をしたり、年度末には成果をまとめる必要がありました。その時、かかった費用の収支も記載するのですが、新米の私がよくわからずに自分の人件費と研材費だけを正直に書いたところ、エアコン部署の課長さんから「えっ、それだけしかかからないの?」と言われてしまいました。
 実際には、上司の工数や組織としての管理費用などいろいろ追加するものがあり、そういうものをすべて合わせて委託研究費の金額が決まっているということをあらためて知りました。
 それでも、当時いた研究所は基本的に与えられた予算の枠内で研究活動をすることが多かったのと、私が管理職ではなかったということで、予算をとってくる苦労というのはほとんど経験しませんでした。
 ただし、同じ研究所という名前でも、部署によっては予算確保が一番の仕事になるところもあるということを後になって知ることになります。


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