私の技術者人生(8) [技術者人生]
研究所でファンの基礎研究を中心に行なっていましたが、入社5年目あたりで商品化にかかわる仕事を経験しました。前にも書いたように、入社したときはクロスフローファンというファンの研究をしていたのですが、その後、プロペラファンの研究を始めていました。扇風機の羽根のようなファンですが、扇風機や換気扇用ではなく、やじはり、エアコン用でした。エアコンの室外機に使われているファンです。
構造的には非常に単純な構造ですが、羽根は滑らかな曲面で三次元的な形状をしているので、設計して図面に定義するのはちょっと厄介なファンです。そこで、その三次元的形状を数値的にきちんと定義するパラメータを設定し、そのパラメータを用いて羽根形状を定義する設計プログラムを開発しました。そのパラメータと設計プログラムを用いて、羽根の形状とファンの性能を体系的に検討し、形状の最適化を進めました。
そして、ファン単体として性能向上したファンを製品に組み込んで、商品としての目標性能を満たすように最適化を行ない、量産化するという経験をしました。
これがその時のファンです。
この仕事は研究所を離れて、エアコンを開発する部署のメンバーと一緒になって進めました。約1年半ほどの期間でしたが、入社以来の配属部署を離れて別の部署のメンバーと毎日仕事をするという経験は非常に新鮮であるとともに、商品に近いところで仕事をするというのもいい経験でした。もともと研究志向の私でしたが、この時の経験で自分の技術が商品化される喜びを実感しました。この時に一緒に仕事をしたメンバーは上司、先輩、同僚、後輩などすべてがその後の会社生活の中での貴重な人脈となりました。
ちなみに、この時開発したファンの設計ソフトは、その後も改良を重ねて、現在でも開発現場で活用されています。
構造的には非常に単純な構造ですが、羽根は滑らかな曲面で三次元的な形状をしているので、設計して図面に定義するのはちょっと厄介なファンです。そこで、その三次元的形状を数値的にきちんと定義するパラメータを設定し、そのパラメータを用いて羽根形状を定義する設計プログラムを開発しました。そのパラメータと設計プログラムを用いて、羽根の形状とファンの性能を体系的に検討し、形状の最適化を進めました。
そして、ファン単体として性能向上したファンを製品に組み込んで、商品としての目標性能を満たすように最適化を行ない、量産化するという経験をしました。
これがその時のファンです。
この仕事は研究所を離れて、エアコンを開発する部署のメンバーと一緒になって進めました。約1年半ほどの期間でしたが、入社以来の配属部署を離れて別の部署のメンバーと毎日仕事をするという経験は非常に新鮮であるとともに、商品に近いところで仕事をするというのもいい経験でした。もともと研究志向の私でしたが、この時の経験で自分の技術が商品化される喜びを実感しました。この時に一緒に仕事をしたメンバーは上司、先輩、同僚、後輩などすべてがその後の会社生活の中での貴重な人脈となりました。
ちなみに、この時開発したファンの設計ソフトは、その後も改良を重ねて、現在でも開発現場で活用されています。
2019-01-27 14:47
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